禅宗の用語を用い、浄土宗の教えが諸宗が勝義と考えている教義を超えた特別なる教えであることを示す語。聖冏教学の基盤となる考え方。『二蔵義見聞』六(浄全一二・四六六上~下)に、悟りへの道について自力による修行を示す諸宗に対して、浄土宗では本願他力による救いの道に随うことにより往生することができ、そのまま自然に悟りを得ることができるとその勝義性を宗風として表している。
【参照項目】➡聖冏
【執筆者:服部淳一】