春岳
提供: 新纂浄土宗大辞典
しゅんがく/春岳
—貞享三年(一六八六)九月一五日。念蓮社専誉一故。館林善導寺一四世、太田大光院一四世、小石川伝通院一二世。江戸の人。父は医者で艶梅軒と号した。西久保天徳寺で出家し、玄誉知鑑のもとで修学。増上寺一臘を経て、延宝元年(一六七三)二月台命によって善導寺に住し、同八年閏八月大光院に転住し、天和元年(一六八一)正月伝通院住職となる。弟子には廓瑩や寂仙がいる。上野厩橋藩酒井忠清は母のために法席を設け、春岳を講師として招き厚く帰依した。
【資料】『鎮流祖伝』七(浄全一七)、『総系譜』中、『浄源脈譜』『小石川伝通院志』(以上、浄全一九)、『浄土列祖伝』(続浄一六)、『増上寺史料集』九、『江戸幕府日記』
【執筆者:石川達也】