せじきぎ/施食儀
僧侶が毎夕行うべき施食の法。『浄土苾蒭宝庫』(上・一七ウ)に出る。まず一銅器に浄飯食を盛り、浄水をこれにそそぎ、食器に対して東に面して慈悲の心を起こして、口にこの言(以下次第)を発す、とある。次第は破地獄偈、敬礼六位(三称)、浄食加持偈、変食陀羅尼(七遍)、五如来(三称)、生飯偈(弾指七下)、阿弥陀如来根本陀羅尼、十念、餓鬼回向文、総回向偈とある。さらに略施食儀として、次第は「南無十方仏 南無十方法 南無十方僧 南無大悲観世音菩薩」(三称)、変食陀羅尼(七遍)、生飯偈(弾指七下)、十念、餓鬼回向文、総回向偈を併せて掲載している。
【執筆者:中野孝昭】