持願房
提供: 新纂浄土宗大辞典
じがんぼう/持願房
—文永六年(一二六九)四月二八日。諱は長空。聖光の門弟五哲の一人。良忠『東宗要』四に、聖光が三箇国を教化していた時期、天台僧が聖光のもとを訪れたという記録として「持願房の物語」(浄全一一・九五上)が残されており、良忠の入門以前から聖光に師事していた可能性もある。講説筆記で成立した聖光『西宗要』六には、講説に参加していた人師として持願房の名が記されている(浄全一〇・二四二下)。
【資料】『鎮流祖伝』三(浄全一七)、『総系譜』上(浄全一九)、『法水分流記』(野村恒道・福田行慈編『法然教団系譜選』青史出版、二〇〇四)、『東宗要』(浄全一一)、『西宗要』(浄全一〇)
【執筆者:郡嶋昭示】