近世より対馬つしま藩田代領(佐賀県鳥栖市、基山町あたり)にいた真宗の異端(異安心)とされる一派である新後生しんごしょうにおいて、近隣の信者が集まり行われた法座のこと。仲間内の先達を中心として、阿弥陀仏への報恩をあらわす「三遍返しの長念仏」を哀調を帯びた声調で長々と唱え、感涙にむせんだという。新後生は新後世しんごせとも呼ばれた。
【参考】鳥栖市教育委員会『鳥栖市史三 中世・近世編』(鳥栖市、二〇〇八)
【執筆者:名和清隆】