一般に、仏や神が姿を現した霊石のことを指す。知恩院の影向石は、勢至堂東北隅、御廟の下にある。建暦二年(一二一二)法然の臨終に際し、瑞相や紫雲が立ちこめる奇瑞が現れたが、そのときに賀茂大明神がこの石に降臨したといわれる。
【資料】『翼賛』五二(浄全一六)
【参照項目】➡影向、知恩院の七不思議
【執筆者:工藤美和子】