二巻。著者不明。鎌倉時代の書写と推定される写本が金沢文庫に所蔵される。鎮西流の立場からと考えられる道綽『安楽集』の註釈書。同じく金沢文庫所蔵の『群疑論見聞抄』などと同紙質、同筆跡と推定される。
【参考】塚本善隆「金沢文庫所蔵浄土宗学上の未伝稀覯の鎌倉古鈔本」(浄土学二、一九三三)
【執筆者:石上壽應】