妙龍
提供: 新纂浄土宗大辞典
みょうりゅう/妙龍
宝永二年(一七〇五)六月二二日—天明六年(一七八六)六月一〇日。雲蓮社空華、字は諦忍。空華子とも称す。名古屋八事山興正寺(高野山真言宗)五世。真言宗の僧で戒律や浄土にも通じた。美濃国加茂郡山上村(岐阜県美濃加茂市)に出生し、父は仙石忠続、母は磯谷氏。九歳で神照寺檀道について剃髪得度し、諦忍と称す。一五歳で四度加行を修し、一七歳で興正寺忍海について妙龍と改名。二四歳で具足戒を受け、興正寺高麟より小野流諸尊法・浄土鎮西白旗流璽書を受ける。享保一九年(一七三四)三〇歳で興正寺住職となる。浄土宗の義海や穏冏とも交流があり、『大光普照集』など浄土教に関する著作も多数。世寿八二歳。
【参考】川口高風『諦忍律師研究』上・下(法蔵館、一九九五)
【参照項目】➡大光普照集
【執筆者:石川達也】