二冊。法洲ほうじゅう述。天保一〇年(一八三九)刊。大胡消息に対する注釈書。はじめに大胡消息(『四十八巻伝』二五に所収のもの)を全文紹介し、その後、第一縁起・第二本文・第三鈔主挙示消息利益の三科に分けて註釈した書。注釈は本文を一句ずつ引用し、解説を施す形で行われている。大胡消息に引かれる三部経や『観経疏』についての解説が充実している。
【所収】『大日比三師講説集』中
【参照項目】➡大胡消息
【執筆者:石田一裕】