僧侶以外の人びとが、外部から権力や財力で仏教を保護すること。また、僧侶の修行を援護すること。内護の対語。『大毘婆沙論』一九二には、内護として教団内の清浄な修行者などをあげ、外護として仏教を信仰する国王・大臣などをあげている。インドのアショーカ王などの国王による保護はその代表的なものである。
【資料】『北本涅槃経』三二、『梵網経菩薩戒本疏』六
【執筆者:大屋正順】