十八檀林志
提供: 新纂浄土宗大辞典
じゅうはちだんりんし/十八檀林志
単に『檀林志』ともいう。摂門編。増上寺をはじめ、関東十八檀林の寺史をまとめたもので、文政元年(一八一八)以後、増上寺三島中谷在心室の寮主として活躍していた摂門が、資料を集めて記したもの。内容は『三縁山志』(一二巻)『続三縁山志』『鎌倉光明寺志』『小石川伝通院志』『瓜連常福寺志』『飯沼弘経寺志』『新田大光院志』『鴻巣勝願寺志』『小金東漸寺志』『生実大巌寺志』『川越蓮馨寺志』『結城弘経寺志』『滝山大善寺志』『岩付浄国寺志』『館林善導寺志』『下谷幡随院志』『深川霊巌寺志』『本所霊山寺志』『江戸崎大念寺志』各一巻であるが、『三縁山志』のみは特別の扱い方で一二巻を記し、『続三縁山志』は欠本。いずれも寺院の創建から伽藍配置・歴代住持・什宝・所領・門末など、資料を駆使してまとめている。
【所収】浄全一九、二〇
【参照項目】➡関東十八檀林
【執筆者:宇高良哲】