儀式において僧侶が頭にかぶるもの。浄土宗では水冠すいかんと誌公帽子しこうもうすの二種が『法要集』において定められている。『浄土宗法要儀式大観』には、僧冠の項目を挙げている。僧冠は帽子であって「モウス」と読む。帽子が僧侶の冠である典拠はない。菩薩の宝冠に擬したのではあるまいかと、『持宝通覧』を引用している(上、四七オ)。
【参照項目】➡水冠、誌公帽子
【執筆者:荒木信道】