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一搩󠄂手半

提供: 新纂浄土宗大辞典

いっちゃくしゅはん/一搩󠄂手半

長さの単位の一つで、約三六センチに換算できる。一搩󠄂手は約二四センチで、これにその半分約一二センチを足したもの。搩󠄂は手で物をはかるという意味で、インドにおける長さの単位の一つヴィタスティ(Ⓢvitasti)を漢訳したもの。手の親指と中指を伸ばした長さが一搩󠄂手で、一搩󠄂手半は特に白檀などの硬い木を用いた檀像や念持仏など、小型の像の基準法量として用いられた。現存する檀像には法隆寺九面くめん観音立像(国宝)など、これに近い寸法の作例が見られる。


【参照項目】➡一肘


【執筆者:近藤謙】