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阿弥陀房

提供: 新纂浄土宗大辞典

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あみだぼう/阿弥陀房

正治二年(一二〇〇)—弘安元年(一二七八)三月一五日。覚明房長西門弟。出雲路(京都市上京区)に住した。良忠選択疑問答』の問難者、毘沙門堂阿弥かと推測される。その思想内容について『源流章』には、「十六定善の義を立る、玄義釈名門に依り義理を成立し」(浄全一五・六〇〇下)とあるものの詳細は明らかではない。著作も伝わらないが、長西述『観経疏光明抄』の「私解」の部分、および『二十願決疑問答』(共に金沢文庫蔵)は阿弥陀房の撰述という説もある。


【参考】恵谷隆戒『浄土宗第三祖然阿良忠上人伝の新研究』(金尾文淵堂、一九三四)、山上正尊「二十願決疑問答影写記」(『宗学研究』九、一九三四)、岸章二「金沢文庫所蔵観経疏光明抄玄七第五(?)と同序三第一の本文及びその解説と光明抄研究の一問題」(『宗学研究』一一、一九三五)


【参照項目】➡諸行本願義選択疑問答


【執筆者:吉田淳雄】