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「福田衣」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における版

ふくでんね/福田衣

袈裟の異名。袈裟の条相は、田の畔に模した田相の形をしているところからいう。「袈裟被着偈」には、「大いなるかな解脱の服、無相福田の衣」とある。『釈浄土二蔵義』二三には袈裟の異名として福田衣応法妙服おうぼうみょうぶく如法衣糞掃衣ふんぞうえ慚愧衣・割截衣かっせつえ功徳衣を挙げ、離欲のために被着するとしている(浄全一二・二六九上)。袈裟が田相になった縁起について『釈氏要覧』上に、「仏、王舎城に住す。帝釈石窟の前に経行して、稲田の畦畔けいはんの分明なるを見て、阿難に語って言く、過去諸仏の衣相かくの如し。今よりこれに依って衣相を作れ」(正蔵五四・二六九上)とあり、「田畦は水を貯え嘉苗を生長して、以って形命を養う。法衣の田潤すに四利の水を以てすれば、その三善の苗を増して、以て法身慧命を養うなり」(同)と福田の相を示している。


【執筆者:藤倉泰弘】