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「徳本行者法語」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

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[[徳本]]述、[[福田行誡]]編纂。慶応三年(一八六七)版本の『[[徳本行者伝]]』(全三巻)とその巻末『[[徳本行者伝附録法弟小伝]]』の間に収録されている[[法語]]。『[[一枚起請文]]』を「[[安心]][[起行]]の鏡」として巻首にかかげ、「[[法語]]」の最初に[[念仏]]の称え方を話したあと、[[安心]][[起行]]を食をとることにたとえ、「まづこの食は<ruby>饑<rt>うえ</rt></ruby>をたすくるものと知りたるが[[安心]]なり」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J18_0429 浄全一八・四二九上])とし、「夫より箸をとりて食うが[[起行]]なり」(同)と平生の[[念仏]]相続を強調している。ついで「遺語」、さらに「[[浄土真宗]]一大事」では「[[一枚起請文]]を深肝にそみ心にとどめ」(同四三〇下)[[如法]]堅固に[[念仏]]すべしとする。ついで「未五月 [[徳本]]判」としてあることから、[[法語]]は文化八年(一八一一)の成立と考えられる。
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[[徳本]]述、[[福田行誡]]編纂。慶応三年(一八六七)版本の『[[徳本行者伝]]』(全三巻)とその巻末『[[徳本行者伝附録法弟小伝]]』の間に収録されている[[法語]]。『[[一枚起請文]]』を「[[安心]][[起行]]の鏡」として巻首にかかげ、「[[法語]]」の最初に[[念仏]]の称え方を話したあと、[[安心]][[起行]]を食をとることにたとえ、「まづこの食は<ruby>饑<rt>うえ</rt></ruby>をたすくるものと知りたるが[[安心]]なり」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J18_0429 浄全一八・四二九上])とし、「夫より箸をとりて食うが[[起行]]なり」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J18_0429 同])と平生の[[念仏]]相続を強調している。ついで「遺語」、さらに「[[浄土真宗]]一大事」では「[[一枚起請文]]を深肝にそみ心にとどめ」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J18_0430 同四三〇下])[[如法]]堅固に[[念仏]]すべしとする。ついで「未五月 [[徳本]]判」としてあることから、[[法語]]は文化八年(一八一一)の成立と考えられる。
 
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【所収】浄全一八、戸松啓真編『徳本行者全集』四(山喜房仏書林、一九七八)
 
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【執筆者:山本正廣】
 
【執筆者:山本正廣】

2018年9月17日 (月) 10:09時点における版

とくほんぎょうじゃほうご/徳本行者法語

徳本述、福田行誡編纂。慶応三年(一八六七)版本の『徳本行者伝』(全三巻)とその巻末『徳本行者伝附録法弟小伝』の間に収録されている法語。『一枚起請文』を「安心起行の鏡」として巻首にかかげ、「法語」の最初に念仏の称え方を話したあと、安心起行を食をとることにたとえ、「まづこの食はうえをたすくるものと知りたるが安心なり」(浄全一八・四二九上)とし、「夫より箸をとりて食うが起行なり」()と平生の念仏相続を強調している。ついで「遺語」、さらに「浄土真宗一大事」では「一枚起請文を深肝にそみ心にとどめ」(同四三〇下如法堅固に念仏すべしとする。ついで「未五月 徳本判」としてあることから、法語は文化八年(一八一一)の成立と考えられる。


【所収】浄全一八、戸松啓真編『徳本行者全集』四(山喜房仏書林、一九七八)


【執筆者:山本正廣】