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「小消息講話」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版

こしょうそくこうわ/小消息講話

吉岡呵成著。明治三九年(一九〇六)六月二五日、浄土宗務所布教部発行。「一紙小消息」の解説書。明治三七年(一九〇四)に執筆されたが、日露戦争のために刊行されず、没後に遺稿として発行された。巻頭の縁起と本文の分科は法洲ほうじゅうの『小消息講説』によっており、内容は標所被機・遮往生疑・選求帰行・示乗願決定・嘆具衆縁・示機与行信・総悦合三仏懐・別悦遇本願・勧報恩義・結勧安心落居の一〇科に分類されているが、引例には西洋の学者の名も多く見られ、近代知識人を納得させようとする筆者の苦心がうかがえる。全一九席。巻末に布教指針(八五則)を載せる。


【所収】『浄土宗教学大系』九


【参考】『大日比三師講説集』中


【執筆者:八木英哉】