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報夢鈔

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ほうむしょう/報夢鈔

良忠の全著作の総称。「報夢鈔五十余帖」ともいう。呼称の由来は、良忠が嘉禎二年(一二三六)より二年間、聖光から浄土の法門を付属され、広めるようにとの言葉を受けながら、それに応えることなく過ごしていた頃、筑後の要阿弥陀仏なる人物が夢の中で聖光から「良忠こそが浄土の法門を示すに足る人物である」と告げられ、良忠浄土の法門についての抄述を要請し、良忠がその夢告に報いるために著述を開始したことによる。道光の『然阿上人伝』によれば、「報夢鈔」に含まれる良忠の著作は、『論註記』五巻、『安楽集記』二巻、『九帖疏記』二三巻、『宗要鈔』五巻、『要集記』八巻、『選択集鈔』五巻、『授手印領解鈔』一巻、『授手印決答』二巻、『三心私記』一巻とある(浄全一七・四一〇上)。了鑑の『記主報夢鈔考述』(一九二九)では、『然阿上人伝』における「『九帖疏記』二三巻」を「『伝通記』一五巻、『法事讃私記』三巻、『観念法門私記』二巻、『往生礼讃私記』二巻、『般舟讃私記』一巻」と詳述し、また『決疑鈔裏書』二巻、『選択略鈔』、『徹選択鈔』二巻、『宗要集聴書』二巻を加えている。


【資料】『疑問抄』上(浄全一〇・二七下)、『然阿上人伝』、了鑑撰『記主報夢鈔考述』


【参考】恵谷隆戒『浄土宗三祖然阿良忠上人伝の新研究』(金尾文淵堂、一九三四)


【参照項目】➡要阿


【執筆者:米澤実江子】