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南米浄土宗別院

提供: 新纂浄土宗大辞典

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なんべいじょうどしゅうべついん/南米浄土宗別院

南米のブラジルにおける開教活動の中心的な寺院。別名を日伯寺にっぱくじという。ブラジルでの開教は、昭和二九年(一九五四)一一月、ブラジル政府の正式な認可を得たうえで特命開教使長谷川良信によって開始された。開教使の帰国により開教活動は一旦中断するが、同三二年四月に長谷川らが再び渡伯し開教活動が再開され、七月にはサンパウロ市内に敷地を購入する。その後、同地に南米浄土宗別院日伯寺および日伯寺学園が設立される。日伯寺学園内には、日本語学校や精神薄弱児治療教育部、養護教育部などが設置された(後者の二部はのちに「子供の園」として独立する)。同四一年八月に長谷川は遷化し、第二代総監として佐々木陽明が就任する。同四八年九月には別院本堂を新築、同六二年には教化福祉活動の研修道場である「日伯寺研修センター」が企画され、現在では様々な活動の拠点となっている。


【参考】『浄土宗海外開教のあゆみ』(浄土宗開教振興協会、一九九〇)


【参照項目】➡南米開教区


【執筆者:江島尚俊】