一巻。鸞宿らんしゅく撰。一八世紀前半の成立と考えられる。『阿弥陀経』の注釈書類を未渡逸失も含めて列挙。中国撰述のもので曇鸞の『奉讃』や浄影寺慧遠の『義疏』など逸したものを含め一〇部、日本述作のもの二一部を挙げる。なお、未伝の善導『阿弥陀義』と伝法然の『本願義疏』については解説を加えており、『本願義疏』に関しては法然が口説したものを聖覚が執筆したとしている。
【所収】続浄四
【執筆者:髙橋寿光】