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浄土宗専修学院

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうどしゅうせんしゅうがくいん/浄土宗専修学院

浄土宗の全寮制の宗侶養成機関。昭和二四年(一九四九)、その前身である華頂専修学院が本派浄土宗の宗侶養成機関として創設されたが、同三七年四月の東西合同を機に浄土宗専修学院改名、再出発した。修養期間は二年間で、佛教大学に在籍し、成績優秀にして学長の推薦がある者から選ばれ、奨学金が与えられた。学生は行学を併修するため、知恩院山内の継志学寮(現・知恩院浄土宗学研究所)に寄宿し、朝夕の勤行作務を行うと同時に、佛教大学の講義、ならびに宗学伝道法式を履修し、卒業時に伝宗伝戒相承を受ける資格が与えられた。宗内において全寮制教育の必要性が注目されたため組織が拡大され、同五〇年より大正大学吉水学園にも寮が設置された。しかし同五二年に清浄華院山内に佛教大学浄山学寮ができ、佛教・大正両大学に仏教専修科が設けられるなど、新たな全寮制教育の設備・制度が整備されたため、同五四年に閉鎖された(『宗報』昭和五四年七・八月号、七四下)。


【執筆者:齋藤蒙光】