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吉水学園

提供: 新纂浄土宗大辞典

よしみずがくえん/吉水学園

学校法人浄土宗教育資団(現・佛教教育学園)によって京都市東山区林下町に設立された尼僧の学園。輪島聞声わじまもんじょうによって開かれた尼衆学校に端を発する。戦後における学制改革に伴い、各種の大学へ進学できる途をひらくために、昭和三四年(一九五九)四月、それまでの各種学校令による尼衆学校から文部省の高等学校令による吉水学園高等学校へ転身する。新校舎は、尼衆学校寄宿舎を取りこわして、その跡地に建て、樹昌院本堂跡に寄宿舎を新築した。吉水学園高等学校は、高校教育による尼僧教育機関としては、日本唯一のもの。同三六年四月には二年制の仏教専修科を併置した。高校の初代校長は日野西徳宝(昭和三四年四月—同四二年三月)、二代校長は小林大巌(同四二年四月—同四三年八月)、三代校長は藤原弘道(同四三年九月—同五三年三月)。その後は日野西徳明が校長を引き継いだが、入学する者が著しく減り、同五五年三月、専修科を残して閉校、平成七年(一九九五)完全に廃止となった。


【参照項目】➡佛教教育学園


【執筆者:近藤徹稱】