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除夜会

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょやえ/除夜会

大晦日の夜から元旦にかけて修する法会のこと。一年間の自身の罪業を懺悔し、来る新年の福楽、国豊民安こくぶみんなん祈願する法要。宗派・各寺院により、名称・法要形式はさまざまであるが、一般的には除夜の鐘を含む法要を指す。除夜には、旧年を押しのけて新年を迎える夜との意があり、除夕・除日ともいう。「夜を除く」との解釈もされ、大晦日の夜は眠らずに元旦の朝まで起きている風習がある。除夜の鐘は一〇八回つくが、つき方については諸説ある。例えば一〇八すべてを年内につきおえる場合や、一〇七を年内につき、最後の一を新年になってつく場合、あるいは大晦日から新年にかけて一〇八をつく場合などがある。これについては、地域や寺院によって様々であり、定説はないといえる。


【参考】『浄土宗慶事法要と祈願』(斎々坊、一九九五)


【参照項目】➡洪鐘百八煩悩


【執筆者:伊藤正芳】