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真察

提供: 新纂浄土宗大辞典

しんさつ/真察

寛文一〇年(一六七〇)—延享二年(一七四五)四月四日。名蓮社称誉円阿即生。知恩院四九世。増上寺で修学したのち、飯沼弘経寺三七世、鎌倉光明寺六一世を経て、元文三年(一七三八)五月一六日に台命により知恩院四九世となり、ついで大僧正に任ぜられる。この任官については増上寺四一世頓秀の請願によるもので、これ以来、知恩院住職任命と同時に大僧正任官が通例となる。同年一〇月二八日、知恩院門跡四世尊胤そんいん法親王は関東に下り修学したが、翌四年一二月二一日二五歳で示寂。こうした中で在住すること七年、貴重な著述を残して宗風を高めた。著作に『布薩弁』『十念章』などがある。


【資料】『華頂誌要』(浄全一九)、『真察大僧正伝』(浄全一八)、井川定慶『知恩院史』(知恩院、一九三七)


【執筆者:伊藤弘道】