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画西方浄土記

提供: 新纂浄土宗大辞典

がさいほうじょうどき/画西方浄土記

神奈川県立金沢文庫所蔵(中欠)。鎌倉中期(建長の頃)成立か。忍性手沢本。『画西方浄土記』とは『楽邦文類』所収の白居易による浄土詩の名称であり、「破悪義証文」の一部。「破悪義証文」は『楽邦文類』『往生要集』『木槵経もくげんきょう』等を抜き書きする短編の証文。なお手沢者の忍性とは極楽寺忍性ではなく、良忠門人の忍性であるという。


【所収】『金沢文庫資料全書』四・浄土篇一(神奈川県立金沢文庫、一九八〇)


【参考】太田次男「金沢文庫保管 古鈔本所引の白氏詩文について(上・中・下)〈画西方浄土記〉を中心にして」(『金沢文庫研究』二三〇・二三三・二三六、金沢文庫、一九七一~二)


【執筆者:能島覚】