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浄土血脈論

提供: 新纂浄土宗大辞典

じょうどけちみゃくろん/浄土血脈論

二巻。袋中述。元和九年(一六二三)成立。虎関師錬が『元亨釈書』で浄土宗寓宗と批判したことに反論した書であり、浄土伝灯血脈を明らかにしようとしたもの。上巻では『無量寿経』所説の五十三仏と、インド、中国、本朝の法然に至る祖師名を挙げ、中国浄土教の三流である廬山慧遠菩提流支慈愍の略伝を記す。下巻では『七箇条制誡』とその署名者のうち八八名を列記し、また法然の主だった門下の系譜を示し、主要人物には経歴等が摘記されている。


【所収】続浄一七、仏全一〇七


【参考】横山重『琉球神道記 弁蓮社袋中集』(角川書店、一九七〇)


【参照項目】➡浄土血脈端書


【執筆者:𠮷水成正】