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法聡

提供: 新纂浄土宗大辞典

ほうそう/法聡

生没年不明。中国の僧。『釈観無量寿仏経記』の著者。伝記など一切なく詳細は不明であるが、この『釈観無量寿仏経記』の巻末に行満の識語があり、行満が唐・元和一二年(八一七)に禅林寺においてこの書を見たことや、法聡が久しく毗壇(毘壇)にいて行満と共に一宗の相承を聴いたことが記されている。『止観輔行伝弘決』序や『法華玄義釈籤』序からこの毘壇が湛然の居住地であったことが分かり、また行満が湛然門下であることなどから、法聡湛然の門下であったと考えられる。なお、毘壇は現在の江蘇省常州あたりで、毘陵・晋陵とも呼ばれた。


【参照項目】➡釈観無量寿仏経記


【執筆者:横田善教】