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双盤念仏

提供: 新纂浄土宗大辞典

そうばんねんぶつ/双盤念仏

双盤を打ち鳴らしながら節をつけて唱える念仏。明応四年(一四九五)に祐崇真如堂大衆とともに宮中において引声いんぜい念仏を修し、勅許を得て鎌倉光明寺に移修したのが双盤念仏のはじめという。十夜会を中心に叡山常行堂の流れをくむ引声念仏が、真如堂や鎌倉光明寺に伝えられ現在も行われている。この他にも地方一般寺院かね講(念仏講)にも伝承されている。その名称は、双盤念仏六字詰念仏楷定かいじょう念仏などと称している。演奏形態は双盤のみ、あるいは雲版うんばん太鼓たいこ双盤で行われる地域もある。


【参考】佛教大学民間念仏研究会編『民間念仏信仰の研究 資料編』(隆文館、一九六六)


【参照項目】➡引声念仏双盤六字詰念仏楷定念仏


【執筆者:當間浩昭】