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中教院

提供: 新纂浄土宗大辞典

ちゅうきょういん/中教院

大教院のもと、各府県に設けられた民衆教化機関。明治六年(一八七三)一〇月二〇日の教部省番外達として「中教院規則」が発布され、大教院の「教規」に則って民衆を教導すること、府県ごとに設置すること、大教院にならって神殿儀式や説教、講習、試験などを実施することが規定され、地方教化の拠点として、小教院教導職を監督することとなった。大教院はすでに同年三月に達せられた「大教院事務章程」において中教院建設をその役割として付与されており、文書、または現地への出張・指導によって、中教院の建設を促した。


【参考】小川原正道『大教院の研究—明治初期宗教行政の展開と挫折』(慶応義塾大学出版会、二〇〇四)、藤井貞文「中教院の研究一」(『神道学』九一、一九七六)


【参照項目】➡大教院小教院教導職


【執筆者:小川原正道】