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三条の教則

提供: 新纂浄土宗大辞典

さんじょうのきょうそく/三条の教則

明治五年(一八七二)四月に教部省から達せられた民衆教化の指針。「第一条 敬神愛国ノ旨ヲ体スベキ事」「第二条 天理人道ヲ明ニスベキ事」「第三条 皇上ヲ奉戴シ朝旨ヲ遵守セシムベキ事」からなり、三条教則、三条の教憲とも呼ばれる。教導職が取り組む教化の基本理念として位置付けられ、教導職補任に際して実施された試験でもその説教が出題された。この後、さらに具体的な指針として「神徳皇恩」「天神造化」「愛国」「夫婦」などからなる「十一兼題」と、「皇国国体」「万国交際」「富国強兵」「文明開化」などの「十七兼題」が示され、教化の体系は神道的なものから、文明、開化、法令、道徳といった内容に変化していった。三条教則について解説する書籍はあまた出版されており、このうち一〇一点が『三条教則衍義書資料集』全二巻に収録されている。


【参考】三宅守常編『三条教則衍義書資料集』全二巻(明治聖徳記念学会、二〇〇七)、小川原正道『大教院の研究—明治初期宗教行政の展開と挫折』(慶応義塾大学出版会、二〇〇四)


【参照項目】➡教導職


【執筆者:小川原正道】