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Z1510 孝養集 覚鑁 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z15_0045A01: 申す王いましき。彼王佛に申給ふ樣は如何なる事を
Z15_0045A02: してか佛に成候べき耶と。佛の曰木槵子の數珠を以
Z15_0045A03: て二十萬遍念佛すれば天に生る。百萬遍申せば極樂
Z15_0045A04: に往生すと仰せられける。又三業相應して念佛を唱
Z15_0045A05: れば决定往生の業と成と說れたり。但し如何なれば
Z15_0045A06: 諸の罪は滅失。善根はとゞまりて往生の業となると
Z15_0045A07: 云は。功德は眞善妙有の體なるが故に失ず。罪は虛
Z15_0045A08: 妄の法なるが故に失安し。又業となる事は願力に依
Z15_0045A09: てなり。其故は罪は造れども地獄に落て長うかばし
Z15_0045A10: とは不誓。功德は小善なれども極樂に生て衆生を利
Z15_0045A11: 益せんと誓が故に往生の業となるなり。是故に能願
Z15_0045A12: を發して實に業を定むべき也。云何んか發すとなら
Z15_0045A13: ば。譬へば人有て菓を食んと思ふには。先づ樹木を
Z15_0045A14: うゆるが如く。加樣に衆生を利益せんと思ひて。此
Z15_0045A15: 念佛を唱るは。彼樹木をするが如し。極樂に往生す
Z15_0045A16: るは。華の開くるに譬へ。彼こにて菩提を證するを
Z15_0045A17: ば菓と成に譬へ。さて衆生を利益するは旣に食して
Z15_0045B01: 本意を遂るが如し。文に曰。
Z15_0045B02: 念佛衆善爲業因   往生極樂爲華報
Z15_0045B03: 證大菩提爲菓報   利益衆生爲本懷
Z15_0045B04: 文の意は念佛衆善を業因とし。極樂に生るを華報と
Z15_0045B05: し。大菩提を得て菓報とし。衆生を利益するを本懷
Z15_0045B06: とすと云り。是故に此願を發すべきなり。是詮ずる
Z15_0045B07: 所彼樹木をする人は菓を食せんが爲。此念佛を唱る
Z15_0045B08: 我等は衆生を利益せんが爲なり。此理りに任せて念
Z15_0045B09: 佛を唱んには設ひつれなくとも。などか心もをこり
Z15_0045B10: 爭驚心あらざらん。加之起信論に經を引て曰。
Z15_0045B11: 若人專念。極樂世界。阿彌陀佛。所修善根。廻向願
Z15_0045B12: 求。生彼世界。卽得往生
Z15_0045B13: 文の意は若し西方極樂の阿彌陀佛を念じ奉て。行す
Z15_0045B14: る所の善根を廻向して。彼世界に生れんと願ひ求れ
Z15_0045B15: ば。則往生する事を得と云り。
Z15_0045B16: 第十二に法華經を讀べしと者。夫れ三寶さま〳〵を
Z15_0045B17: はしますといへども。殊に此世界に緣います佛には

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