浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z15_0045A01: | 申す王いましき。彼王佛に申給ふ樣は如何なる事を |
Z15_0045A02: | してか佛に成候べき耶と。佛の曰木槵子の數珠を以 |
Z15_0045A03: | て二十萬遍念佛すれば天に生る。百萬遍申せば極樂 |
Z15_0045A04: | に往生すと仰せられける。又三業相應して念佛を唱 |
Z15_0045A05: | れば决定往生の業と成と說れたり。但し如何なれば |
Z15_0045A06: | 諸の罪は滅失。善根はとゞまりて往生の業となると |
Z15_0045A07: | 云は。功德は眞善妙有の體なるが故に失ず。罪は虛 |
Z15_0045A08: | 妄の法なるが故に失安し。又業となる事は願力に依 |
Z15_0045A09: | てなり。其故は罪は造れども地獄に落て長うかばし |
Z15_0045A10: | とは不レ誓。功德は小善なれども極樂に生て衆生を利 |
Z15_0045A11: | 益せんと誓が故に往生の業となるなり。是故に能願 |
Z15_0045A12: | を發して實に業を定むべき也。云何んか發すとなら |
Z15_0045A13: | ば。譬へば人有て菓を食んと思ふには。先づ樹木を |
Z15_0045A14: | うゆるが如く。加樣に衆生を利益せんと思ひて。此 |
Z15_0045A15: | 念佛を唱るは。彼樹木をするが如し。極樂に往生す |
Z15_0045A16: | るは。華の開くるに譬へ。彼こにて菩提を證するを |
Z15_0045A17: | ば菓と成に譬へ。さて衆生を利益するは旣に食して |
Z15_0045B01: | 本意を遂るが如し。文に曰。 |
Z15_0045B02: | 念佛衆善爲業因 往生極樂爲華報 |
Z15_0045B03: | 證大菩提爲菓報 利益衆生爲本懷文 |
Z15_0045B04: | 文の意は念佛衆善を業因とし。極樂に生るを華報と |
Z15_0045B05: | し。大菩提を得て菓報とし。衆生を利益するを本懷 |
Z15_0045B06: | とすと云り。是故に此願を發すべきなり。是詮ずる |
Z15_0045B07: | 所彼樹木をする人は菓を食せんが爲。此念佛を唱る |
Z15_0045B08: | 我等は衆生を利益せんが爲なり。此理りに任せて念 |
Z15_0045B09: | 佛を唱んには設ひつれなくとも。などか心もをこり |
Z15_0045B10: | 爭驚心あらざらん。加レ之起信論に經を引て曰。 |
Z15_0045B11: | 若人專念。極樂世界。阿彌陀佛。所修善根。廻向願 |
Z15_0045B12: | 求。生彼世界。卽得往生矣 |
Z15_0045B13: | 文の意は若し西方極樂の阿彌陀佛を念じ奉て。行す |
Z15_0045B14: | る所の善根を廻向して。彼世界に生れんと願ひ求れ |
Z15_0045B15: | ば。則往生する事を得と云り。 |
Z15_0045B16: | 第十二に法華經を讀べしと者。夫れ三寶さま〳〵を |
Z15_0045B17: | はしますといへども。殊に此世界に緣います佛には |