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ご挨拶

浄土宗の宗典を集めた『浄土宗全書』正続両篇に収められた文書が、このたび電子テキストとしてインターネット上に公開され、その内容を検索できるようになりました。

浄土宗総合研究所の「浄土宗基本典籍の電子テキスト化」班は、平成21年度から、続篇の電子テキスト化に取り組み、漢文の訓点など、すべての書誌情報を含む電子テキストを完成し、これと並行してコンピュータを使った検索システム構築しました。正篇は、宗祖法然上人八百年大遠忌記念として作られた、浄土宗教学院の浄土宗全書検索システム(現、浄土宗全書・法然上人伝全集検索システム)から、電子テキストデータと正篇各ページ画像の提供を受けました。こうして、『浄土宗全書』正続両篇の検索システムが完成しました。

 本システムが完成したことで、浄土学研究あるいは浄土教研究に新しい方法が加えられたことになります。古今の僧侶、学者・研究者が、書物を手にしてページをめくって一文字ずつ読むことによってしか得られなかった浄土宗宗典の内容を、世界中のどこからでも、いつでも、誰でも、コンピュータを用いた検索によって一瞬にして得られるようになりました。これによって、浄土学研究あるいは浄土教研究がいよいよ進むことを願います。

 今後,浄土宗のさらに多くの基本的な典籍が電子テキストとして検索できるようになることでしょう.その第一歩を私たちは踏み出しました。

 最後になりましたが、『浄土宗全書』正篇のデータを提供してくださった浄土宗教学院、画像データの使用を許可してくださった株式会社山喜房佛書林の浅地康平氏に感謝いたします。また、当サイトのトップページのデザインには『浄土宗全書』に故林錦洞先生がお書きになった題簽を使わせていただきました。使用をお許しくださった、先生のご長男である善明寺住職林英道上人に感謝いたします。

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