ウィンドウを閉じる

Z1510 孝養集 覚鑁 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z15_0021A01: 也。
Z15_0021A02: 第十一に終る人の生所を知て孝養すべき樣と者。或
Z15_0021A03: 人かんがえて。一期大要集と名づけり。其文に曰。
Z15_0021A04: 彼地獄の相一も顯れて終りたらば。卽(カシコヘ)落て無量の
Z15_0021A05: 苦を受ると知て。急ぎ其苦を救べし。所謂佛眼。金
Z15_0021A06: 輪。正觀音。地藏法を行ずべし。若は彼尊を書き若は
Z15_0021A07: 造り若は供養し奉べし。理趣經五十三佛名。寶篋。
Z15_0021A08: 尊勝。光明眞言破地獄。寶樓閣。華嚴菩薩。說偈品。
Z15_0021A09: 法華等此を修して廻向すべし。亦餓鬼道の相一もあ
Z15_0021A10: らはれて終りなば。三十六種の餓鬼の中に生れて。無
Z15_0021A11: 量の悲を受と知て急ぎ其苦を可救。所謂寶生如來。
Z15_0021A12: 虛空藏菩薩。地藏菩薩。千手檀波羅蜜。施餓鬼等の
Z15_0021A13: 法を行ずべし。亦五十三佛十甘露雨寶陀羅尼經等是
Z15_0021A14: を念誦して廻向すべし。亦施行を致すべし。亦自恣
Z15_0021A15: の僧を供養すべし。自恣の僧と者。夏中修行したる
Z15_0021A16: 僧を七月十五日に供養する事なり。亦畜生の相あら
Z15_0021A17: はれて終りなば。所謂阿彌陀如來。般若波羅蜜菩薩。
Z15_0021B01: 文珠師利菩薩。金剛幢菩薩。馬頭觀音法是を修すべ
Z15_0021B02: し。亦五十三佛名等。光明眞言理趣經。般若心經。光讚
Z15_0021B03: 般若經を念じ奉て廻向すべし。以上各各此三寶者。殊
Z15_0021B04: に三惡道の苦を救ひ給ふ本誓悲願餘に勝れ給へり。
Z15_0021B05: 亦若三惡道の相彼是まぎれて何れの相とも不見分
Z15_0021B06: 滅惡趣若は護摩の祕法を急急に行て彼を救ふべし。
Z15_0021B07: 人の眼を閉んきざみ。彼惡相見えば憐の心に入て。連
Z15_0021B08: に此追修の善根をいたして菩提の道を授よ。娑婆の
Z15_0021B09: 病苦すら尙たえがたし。何に況や阿鼻地獄の苦惱を
Z15_0021B10: 哉。若是を不救は無量劫の間の悲なり。急ぎ救て佛
Z15_0021B11: 道を成ぜしめば。然ば汝を引導して。普賢の行願を
Z15_0021B12: 成ぜしめて。同無上道を證せん。已上彼文の意さて遺言違事
Z15_0021B13: なかれ。亦常の作法は報恩經。地藏十輪經の如し。又
Z15_0021B14: 或曰。若人怨敵にて殺るる者也とも。必後世をば救べ
Z15_0021B15: し。彼を救事を仕つれば。此世には念を不蒙。後世
Z15_0021B16: には佛道に障なし。若不救ば生生世世迄我彼に殺れ
Z15_0021B17: 亦我彼を殺す。怨の輪廻たえざる故に。我爲の敵猶

ウィンドウを閉じる