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Z1440 即心念仏摘欺説 敬首 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0313A01: るに。若し眞正の談義ならば。鐘鼓をならし。堂にの
Z14_0313A02: ぼりて。大衆を雲集し。明白に開示して。たゞ傳ふる
Z14_0313A03: ことの。廣からざらんをこそ憂へめ。何の隱さるゝ道
Z14_0313A04: 理あらんや。或はひよつと。不善人には。爲めに說く
Z14_0313A05: ことなかれなどを。心得損じられける歟。日本一州
Z14_0313A06: は。本より圓機純熟のことにて。台密禪淨は。共に一
Z14_0313A07: 相一味の。妙法なれば。よも左樣なる。ま違ひにては
Z14_0313A08: 侍るまじ。兎角不審に存候。
Z14_0313A09: 他宗の中にも○害あるまじ。 敎義は。敎者と談合
Z14_0313A10: し。禪法は。禪家と說話するが。相應のことなるべし。
Z14_0313A11: 但し大機大用の人も。且く方便門を開き。言詮上に依
Z14_0313A12: て。隨喜する邊りには。隱之の茶をも。たうべん歟。若
Z14_0313A13: し念佛の。理持事持。老子。孔子。茄子。瓠子の。情量を
Z14_0313A14: 絕する。向上の𤣥機には。肇公の春風も。なをこれ寢
Z14_0313A15: 言。况や。この野狐涎を吐き出して。禪宗は唯理。淨土
Z14_0313A16: は唯事なんどゝ。事理妄想せる。臭爛纒絆の葛藤を
Z14_0313A17: や。これ亦。三家村裏の罵に遇はれんこと。必せり。何
Z14_0313B01: の害なきことか候らはん。
Z14_0313B02: 淨土宗などに向て○罪を得べきが故なり。これ亦。
Z14_0313B03: 諸宗の中に於て。獨り淨土宗のみを。擧げ玉ふこと。
Z14_0313B04: いかなる意にや。昔光明大師。淨土不信向の者を。誡
Z14_0313B05: めて言く。世尊說法時將了。慇懃付屬彌陀名。五濁增
Z14_0313B06: 時多疑謗。道俗相嫌不聞。見修行瞋毒。方
Z14_0313B07: 便破壞競生怨。如此生盲闡提輩。毀滅頓敎永沈淪。
Z14_0313B08: 過大地微塵刧。未三塗身と。これをば。何
Z14_0313B09: と合點し玉ひしぞ。 さて。前に天子經を引て。法を
Z14_0313B10: 聞て謗を生ずるは。恒沙の諸佛を。供養するにも勝れ
Z14_0313B11: りとす。其落著きならば。必ず說くべからずとは。押
Z14_0313B12: へまじき筈なるに。義理の揃はぬ事かな。沙石集云。
Z14_0313B13: そのかみ。東大寺法師にて。信救得業とて。才覺の仁
Z14_0313B14: あり。山法師のことを。一卷の眞言に造りて。陀羅尼
Z14_0313B15: を說いて云。
Z14_0313B16: 唵。山法師。腹黑々。欲深々。あらにくや。娑婆訶。
Z14_0313B17: と。若し信心ありて。この陀羅尼をくる人は。內に自

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