浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0312A01: | 次に難行なる。卽心觀佛も。五品以上の。人ならでは。 |
Z14_0312A02: | 中々。成就なり難きことを。合點せられ。今時は。自他 |
Z14_0312A03: | 共に。必ず稱名を以て。先ず極樂往生を。求むべき事 |
Z14_0312A04: | を。勸め玉ひては。いかん。 |
Z14_0312A05: | かへす〱○はげますべきことなり。此れは。前の |
Z14_0312A06: | 第三座目の談義に。なが〱と承りしに。又くりこと |
Z14_0312A07: | せらるゝ段。いとむづかし。其上前にも。自語相違あ |
Z14_0312A08: | りしが。今も亦。安心は別のことはなし。此外にはな |
Z14_0312A09: | しと。斷はりながら。又此心得に。淺深明暗ありとは。 |
Z14_0312A10: | 何ごとぞや。 さて又。安心の談義は。已に第三座に |
Z14_0312A11: | みてぬ。今は囘向發願して。かね打ちならす時なれ |
Z14_0312A12: | ば。これは是非とも。前の段え。送りとゞけ度こそ侍 |
Z14_0312A13: | れ。 |
Z14_0312A14: | 卽心念佛の安心○難レ有かるべし。此段も。前の第六 |
Z14_0312A15: | 座目の。卽心念佛の。功德利益の處へ。送りて好。囘向 |
Z14_0312A16: | の場には。不相應ならん。さて。如來常住は。大聖の |
Z14_0312A17: | 說なり。卽心念佛は。四明の作なり。佛說を耳に經て。 |
Z14_0312B01: | 天上へ生ずるは。これを聞くこと久し。凡作を聞て。 |
Z14_0312B02: | 天上へ生ずと申すことは。終に承はらず。此こと。七 |
Z14_0312B03: | 座談義の中に於ては。第一の不思議なるべし。無住 |
Z14_0312B04: | 上人云。人ごとに。我好むことには。失を忘れて愛し。 |
Z14_0312B05: | 我うけぬことには。失を求めて謗る。然れば我好むこ |
Z14_0312B06: | とには。失あれば。堅く執すべからず。我うけぬこと |
Z14_0312B07: | には。得あれば。强ちに謗るべからず。是達人の心持 |
Z14_0312B08: | なるべしと。又云。纔かに一宗の法門を。聞きたる人 |
Z14_0312B09: | は。餘宗の談を。知らずして。たゞ押て下し謗る。謗法 |
Z14_0312B10: | の過。遁れ難し。觀心の法門に。立入りては。殊に差別 |
Z14_0312B11: | の義門を忘れて。平等の心地に相應する。解行用心の |
Z14_0312B12: | 肝要なりと。云云 請ふ談義主。流の如く。この諫めな |
Z14_0312B13: | どに從はれば。可ならん。 |
Z14_0312B14: | さて此段義他宗に向て說べからず。 佛の言く。汝 |
Z14_0312B15: | 等下當受二持讀三誦廣四宣此法一。令中一切衆生。普得中聞知上。所 |
Z14_0312B16: | 以者何。如來。有二大慈悲一。無二諸慳吝一。一切衆生之大施 |
Z14_0312B17: | 主。汝等亦應下隨二學如來之法一。勿上レ生二慳吝一と。此れに依 |