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Z1440 即心念仏摘欺説 敬首 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0312A01: 次に難行なる。卽心觀佛も。五品以上の。人ならでは。
Z14_0312A02: 中々。成就なり難きことを。合點せられ。今時は。自他
Z14_0312A03: 共に。必ず稱名を以て。先ず極樂往生を。求むべき事
Z14_0312A04: を。勸め玉ひては。いかん。
Z14_0312A05: かへす〱○はげますべきことなり。此れは。前の
Z14_0312A06: 第三座目の談義に。なが〱と承りしに。又くりこと
Z14_0312A07: せらるゝ段。いとむづかし。其上前にも。自語相違あ
Z14_0312A08: りしが。今も亦。安心は別のことはなし。此外にはな
Z14_0312A09: しと。斷はりながら。又此心得に。淺深明暗ありとは。
Z14_0312A10: 何ごとぞや。 さて又。安心の談義は。已に第三座に
Z14_0312A11: みてぬ。今は囘向發願して。かね打ちならす時なれ
Z14_0312A12: ば。これは是非とも。前の段え。送りとゞけ度こそ侍
Z14_0312A13: れ。
Z14_0312A14: 卽心念佛の安心○難有かるべし。此段も。前の第六
Z14_0312A15: 座目の。卽心念佛の。功德利益の處へ。送りて好。囘向
Z14_0312A16: の場には。不相應ならん。さて。如來常住は。大聖の
Z14_0312A17: 說なり。卽心念佛は。四明の作なり。佛說を耳に經て。
Z14_0312B01: 天上へ生ずるは。これを聞くこと久し。凡作を聞て。
Z14_0312B02: 天上へ生ずと申すことは。終に承はらず。此こと。七
Z14_0312B03: 座談義の中に於ては。第一の不思議なるべし。無住
Z14_0312B04: 上人云。人ごとに。我好むことには。失を忘れて愛し。
Z14_0312B05: 我うけぬことには。失を求めて謗る。然れば我好むこ
Z14_0312B06: とには。失あれば。堅く執すべからず。我うけぬこと
Z14_0312B07: には。得あれば。强ちに謗るべからず。是達人の心持
Z14_0312B08: なるべしと。又云。纔かに一宗の法門を。聞きたる人
Z14_0312B09: は。餘宗の談を。知らずして。たゞ押て下し謗る。謗法
Z14_0312B10: の過。遁れ難し。觀心の法門に。立入りては。殊に差別
Z14_0312B11: の義門を忘れて。平等の心地に相應する。解行用心の
Z14_0312B12: 肝要なりと。云云 請ふ談義主。流の如く。この諫めな
Z14_0312B13: どに從はれば。可ならん。
Z14_0312B14: さて此段義他宗に向て說べからず。 佛の言く。汝
Z14_0312B15: 當受持讀誦廣宣此法。令一切衆生。普得聞知。所
Z14_0312B16: 以者何。如來。有大慈悲。無諸慳吝。一切衆生之大施
Z14_0312B17: 主。汝等亦應學如來之法。勿上レ慳吝と。此れに依

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