浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| Z14_0300A01: | なけれども。機根くらべの方より申し。君臣佐使の。 |
| Z14_0300A02: | 理りに準じて。且く無差別の中に。差別を存じ。末法 |
| Z14_0300A03: | には。たゞ稱名が。卽心觀佛より。遙に勝れしことを |
| Z14_0300A04: | 明すに。略して十五種を示さん。一に卽心觀佛は。佛 |
| Z14_0300A05: | の隨他意にて。稱名念佛は。隨自意なり。法事讃。選擇集。二に |
| Z14_0300A06: | 卽心は。自因難行にて。稱名は。他緣易行なり。論注。安樂集。群 |
| Z14_0300A07: | 疑論。決心記。彌陀經疏鈔等。三に卽心は。第二の弟子にて。稱名は。第 |
| Z14_0300A08: | 一の弟子なり。大乘無量壽莊嚴經。四に卽心は。雜善にて稱名 |
| Z14_0300A09: | は。正行なり。安樂集。散善義。群疑論。念佛鏡。法事讃。桐江彌陀經疏。往生要集。選擇集等。五に |
| Z14_0300A10: | 卽心は。可思議にて。稱名は。不可思議なり。念佛鏡。六に |
| Z14_0300A11: | 卽心は。有上にて。稱名は。無上なり。大經。選擇集等。七に卽心 |
| Z14_0300A12: | は。少善根にて。稱名は。多善根なり。念佛鏡。八に卽心は。 |
| Z14_0300A13: | 失レ時非レ機して。稱名は。得レ時當レ機なり。安樂集。彌陀經義疏。淨土論。 |
| Z14_0300A14: | 彌陀經疏鈔。淨土或問。往生十因。決心記。決定集。選擇集。顯眞消息等。九に卽心は。萬年に滅 |
| Z14_0300A15: | 盡して。稱名は。止住百年なり。大經。安樂集。往生禮讃。西方要決。念佛鏡。選擇集等。 |
| Z14_0300A16: | 十に卽心は。無緣無緣とは。親近增上の。三緣なきをいふ。にて稱名は。有緣 |
| Z14_0300A17: | 有緣とは。親近增上の。三緣あるをいふ。なり。定善義。選擇集。十一に卽心は。諸佛不 |
| Z14_0300B01: | 證誠にて。稱名は。諸佛證誠なり。阿彌陀經。散善義。觀念法門。五會法事讃。選擇 |
| Z14_0300B02: | 集等。十二に卽心の往生は。千中無一にて。稱名は。百卽 |
| Z14_0300B03: | 百生なり。往生禮讃。桐江彌陀經疏。選擇集等。十三に卽心は。蝦蟆の如く。 |
| Z14_0300B04: | 稱名は。大龍の如し。十四に卽心は。蟻子の如く。稱名 |
| Z14_0300B05: | は。金翅鳥の如し。十五に卽心は。足なへたる鄙民の |
| Z14_0300B06: | 如く。稱名は。轉輪聖王の如し。上みな念佛鏡。如レ此。口稱三 |
| Z14_0300B07: | 昩の。功能超絕して。實に雜善の。比類に非るも。全く |
| Z14_0300B08: | これ。佛の不可思議智による歟。故に無量壽經宗要 |
| Z14_0300B09: | 云。佛智有二大勢力一。故能以レ近爲レ遠。以レ輕爲レ重。雖三實 |
| Z14_0300B10: | 有二是事一。而非二思量境一。所以直應レ仰二信經說一。不レ可下以二 |
| Z14_0300B11: | 自淺識一思惟上等と。云云 |
| Z14_0300B12: | 前にも云し通り○廣大なるはなし。無生の懺は。功 |
| Z14_0300B13: | 德廣大なれども。乍レ去。この大懺悔は。卽空假中を。 |
| Z14_0300B14: | 其處とせし。妙觀の宗。實理の行なれば。乃ちこれ甚 |
| Z14_0300B15: | 深の理觀なり。故に天台は。我心自空。罪福無レ主と說 |
| Z14_0300B16: | き。四明は。離二三惑染一。名曰二自空一と。釋し玉ふ。され |
| Z14_0300B17: | ばこの白法は。五品六根淨などの。勤修にして。博地 |