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Z1440 即心念仏摘欺説 敬首 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0299A01: 光之境。則一法不可得。自心亦不可得。況可又執自性
Z14_0299A02: 彌陀。唯心淨土哉。談義。氣を付られよ。固雖唯心淨土。自性彌陀。
Z14_0299A03: 人人本具。未此地寂光の境なり。者。不此話談義。よく
Z14_0299A04: 氣を付られよ。と。雲棲大師云。自性彌陀。唯心淨土。此則理之
Z14_0299A05: 一心。全全の字重し。上智と。張天覺云。本性彌陀。唯心淨
Z14_0299A06: 土。不悟達談義。氣を付られよ。と。龍舒居士云。自性彌陀。唯
Z14_0299A07: 心淨土。誠不到也と。又云。自性彌陀。唯心淨土者。
Z14_0299A08: 大而不末世の要行。ならざるなり。高而不切。道理の親切。ならざるなり。修未
Z14_0299A09: 者。誤人多矣談義。よく氣を付られよ。と。か樣のことなれば。本性
Z14_0299A10: 唯心を以ては。今日の衆生に。勸むべからず。因て昔
Z14_0299A11: し照淸律師。胡達夫に。安身立命の處を問。胡云。心淨
Z14_0299A12: ければ則ち土淨しと。師云。公。十二時中。かつて雜念
Z14_0299A13: ありや。否やと。胡云。已に世間に處す。寧ろ雜念なか
Z14_0299A14: らんやと。師云。若し爾らば。又安ぞ能く。心淨土淨な
Z14_0299A15: らんと。か樣のことなれば。むさと。本性もたのまれ
Z14_0299A16: ず。又唯心へも。生じられぬなり。
Z14_0299A17:  卽心念佛の功德利益の段
Z14_0299B01: 卽心念佛は○廣大無邊なり。此談。なにとも信用し
Z14_0299B02: 難し。其ゆへは。旣に牟尼世尊は。稱名を讃じて。或は
Z14_0299B03: 大利とも。或は多根とも。或は無上功德とも。或は不
Z14_0299B04: 可思議功德とも。或は無過此難とも。或は極難信法と
Z14_0299B05: も說き。又その行者をば。或は第一の弟子とも。或は
Z14_0299B06: 人中分陀利華とも。ほめ玉へり。是を以て廬山大師
Z14_0299B07: 云。功高易進。念佛爲先と。光明大師云。自餘衆行。
Z14_0299B08: 是善。若比念佛者。全全の字。甚だ重し。比挍也と。又
Z14_0299B09: 云。種々法門皆解脫。無念佛往西方と。道鏡大師
Z14_0299B10: 云。如來雖諸善功德。八萬四千法門。唯有念佛一
Z14_0299B11: 。是最上法と。靈芝律師云。萬行圓修。最勝獨推
Z14_0299B12: 果號と。一元禪師云。生死海中。念佛第一と。吉水大
Z14_0299B13: 師云。往生之業。念佛爲先と。是則ち。末代行證のな
Z14_0299B14: き。生死海中には。稱名念佛が。卽心觀佛より。遙に勝
Z14_0299B15: れて。功德利益。廣大無邊なることは。自他共許の上
Z14_0299B16: なれば。更に諍ひなし。夫れ一切の法門は。皆これ實
Z14_0299B17: 相にて。牛角の論なれば。本より淺深勝劣の。差別は

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