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Z1440 即心念仏摘欺説 敬首 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0283A01: 若鍼剌。若蜂螫。則有覺知。若石蛭噉。若甘刀割。則無
Z14_0283A02: 覺知。如是等。有知無知。在于因緣。若在因緣。則非
Z14_0283A03: 知。非無知也。問曰。心入實相。可無知。云何得
Z14_0283A04: 一切種智耶。答曰。凡心有知。則有知。聖心
Z14_0283A05: 無知。故無知。無知而知。知卽無知也と。般舟讚
Z14_0283A06: 云。行者等。知自身心。與空際同時有等と。羣疑論
Z14_0283A07: 云。賢護經言。今此三界。唯心。是心有佛。何以故。隨
Z14_0283A08: 彼心念。還自見心。華嚴亦言。心如工畵師。畵種々五
Z14_0283A09: 。一切世間中。無法而不一レ造。如心佛亦爾。如佛衆生
Z14_0283A10: 然。心佛及衆生。此三無差別と。淨土宗の。心を知る
Z14_0283A11: こと。略して如此然るに心を知らずとは。いかゞし
Z14_0283A12: て知り玉へる。いさゝか聞まほし。
Z14_0283A13: このゆへに○近からず。淨土宗の念佛は。兩尊出世
Z14_0283A14: 之大意とあれば。全く佛敎の根本に叶ひ。具縛凡愚。
Z14_0283A15: 屠沽下類。刹那超越。成佛之法とあれば。至て出離の
Z14_0283A16: 道すぢに近きこと。前々申す通りなり。なれば此段
Z14_0283A17: は。定て淨家の。うはさには。あるまじ。さて名字巳
Z14_0283B01: 還の。卽心觀佛は。唯これ爲種亦强の。分齊にて。必ず
Z14_0283B02: 正行に非れば。佛の敎の根本に遠く。又上品に往かざ
Z14_0283B03: れば。出離生死の道すぢ。近からぬは。已に諸文明か
Z14_0283B04: に候。事の念佛とは。このことにや。
Z14_0283B05: 卽心念佛は○豈に至要の行にあらずや。此も。前の
Z14_0283B06: 通りなれば。大方觀行已上の。さばきにてさふらは
Z14_0283B07: ん。若し名字已還の。凡夫ならば。專ら稱名念佛にて。
Z14_0283B08: 上品上生するを。妙中の妙。𤣥中の𤣥とす。故に廬山
Z14_0283B09: 集云。又諸三昩。其名甚衆。功高易進。念佛爲先と。安
Z14_0283B10: 樂集云。依觀經。及餘諸部。所修萬行。但能囘願。莫
Z14_0283B11: 皆生。然念佛一門。將爲要路と。五會讃云。萬行之
Z14_0283B12: 中爲急要。迅速無淨土門。不但本師金口說。十方
Z14_0283B13: 諸佛共傳證と。靈芝云。萬行圓修。最勝獨權果號と。
Z14_0283B14: 雲棲云。餘門學道。萬里迢遙。念佛往生。古稱徑路。念
Z14_0283B15: 佛一法。復有多門。今此持名。是爲徑路中之徑而又
Z14_0283B16: と。これらにて。稱名念佛は。萬行の中に於て。要
Z14_0283B17: 中の急要なる旨を。よく信ぜられよ。譬へば藥術に。

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