浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z14_0283A01: | 若鍼剌。若蜂螫。則有二覺知一。若石蛭噉。若甘刀割。則無中 |
Z14_0283A02: | 覺知上。如二是等一。有知無知。在二于因緣一。若在二因緣一。則非レ |
Z14_0283A03: | 知。非二無知一也。問曰。心入二實相一。可レ令二無知一。云何得レ |
Z14_0283A04: | 有二一切種智一耶。答曰。凡心有知。則有レ所レ不レ知。聖心 |
Z14_0283A05: | 無知。故無レ所レ不レ知。無知而知。知卽無知也と。般舟讚 |
Z14_0283A06: | 云。行者等。知下自身心。與二空際一同時有上等と。羣疑論 |
Z14_0283A07: | 云。賢護經言。今此三界。唯心。是心有レ佛。何以故。隨二 |
Z14_0283A08: | 彼心念一。還自見レ心。華嚴亦言。心如三工畵師。畵二種々五 |
Z14_0283A09: | 陰一。一切世間中。無二法而不一レ造。如レ心佛亦爾。如レ佛衆生 |
Z14_0283A10: | 然。心佛及衆生。此三無二差別一と。淨土宗の。心を知る |
Z14_0283A11: | こと。略して如レ此然るに心を知らずとは。いかゞし |
Z14_0283A12: | て知り玉へる。いさゝか聞まほし。 |
Z14_0283A13: | このゆへに○近からず。淨土宗の念佛は。兩尊出世 |
Z14_0283A14: | 之大意とあれば。全く佛敎の根本に叶ひ。具縛凡愚。 |
Z14_0283A15: | 屠沽下類。刹那超越。成佛之法とあれば。至て出離の |
Z14_0283A16: | 道すぢに近きこと。前々申す通りなり。なれば此段 |
Z14_0283A17: | は。定て淨家の。うはさには。あるまじ。さて名字巳 |
Z14_0283B01: | 還の。卽心觀佛は。唯これ爲種亦强の。分齊にて。必ず |
Z14_0283B02: | 正行に非れば。佛の敎の根本に遠く。又上品に往かざ |
Z14_0283B03: | れば。出離生死の道すぢ。近からぬは。已に諸文明か |
Z14_0283B04: | に候。事の念佛とは。このことにや。 |
Z14_0283B05: | 卽心念佛は○豈に至要の行にあらずや。此も。前の |
Z14_0283B06: | 通りなれば。大方觀行已上の。さばきにてさふらは |
Z14_0283B07: | ん。若し名字已還の。凡夫ならば。專ら稱名念佛にて。 |
Z14_0283B08: | 上品上生するを。妙中の妙。𤣥中の𤣥とす。故に廬山 |
Z14_0283B09: | 集云。又諸三昩。其名甚衆。功高易レ進。念佛爲レ先と。安 |
Z14_0283B10: | 樂集云。依二觀經。及餘諸部一。所修萬行。但能囘願。莫レ |
Z14_0283B11: | 不二皆生一。然念佛一門。將爲二要路一と。五會讃云。萬行之 |
Z14_0283B12: | 中爲二急要一。迅速無レ過二淨土門一。不二但本師金口說一。十方 |
Z14_0283B13: | 諸佛共傳證と。靈芝云。萬行圓修。最勝獨權二果號一と。 |
Z14_0283B14: | 雲棲云。餘門學道。萬里迢遙。念佛往生。古稱二徑路一。念 |
Z14_0283B15: | 佛一法。復有二多門一。今此持名。是爲二徑路中之徑而又 |
Z14_0283B16: | 徑一と。これらにて。稱名念佛は。萬行の中に於て。要 |
Z14_0283B17: | 中の急要なる旨を。よく信ぜられよ。譬へば藥術に。 |