浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0264A01: | りと。安心して。一心三觀を勤むるを。四明。靈芝。天 |
Z14_0264A02: | 如。雲棲などは。上根達理。上器上智と。の玉へば。今 |
Z14_0264A03: | 日下根の。安心にはあるまじ。一元本禪師云。鈍根凡 |
Z14_0264A04: | 夫參禪。不二是昏沈一。便是散亂と。下根の凡夫に。卽心 |
Z14_0264A05: | を勸むる人も。これを思ひ合さるべし。問。前に卽心 |
Z14_0264A06: | 念佛は。口稱に非ずとの玉ふ。然るに理持は。能稱所 |
Z14_0264A07: | 稱。みな不可得なりと知て。申すことには。侍らずや。 |
Z14_0264A08: | 答。幽溪大師云。正行復二。一稱名。二觀想。一稱名者。 |
Z14_0264A09: | 如二彌陀經。七日持名。一心不亂一有二事一心。理一心一。二 |
Z14_0264A10: | 觀想者。具如二觀經一。境有二十六一。觀佛最要。亦有二事理一等 |
Z14_0264A11: | と。云云然れば卽心觀佛は。觀想の中の理觀なり。そ |
Z14_0264A12: | れを。稱名の理持と心得て。申せ〱と云るゝこと。 |
Z14_0264A13: | 深く列祖の判釋に達して。甚だ二行の方軌を亂さる |
Z14_0264A14: | るは。豈に所謂る。一盲引二衆盲一。相牽落二火坑一ものに |
Z14_0264A15: | 非ずや。 |
Z14_0264A16: | 卽心念佛は往生無生なる段 |
Z14_0264A17: | 卽心念佛を務むる○そむかぬなり。 卽心を務むれ |
Z14_0264B01: | ば。法性無生の道理に。乖かぬとのこと。但し法性無 |
Z14_0264B02: | 生は。卽ち無生智なれば。維摩所說の無生法忍なり。 |
Z14_0264B03: | この智は。別の初地。圓の初住に。得るとかや。されば |
Z14_0264B04: | 天台大師すら。漸く十信に至りて。初住には登り玉は |
Z14_0264B05: | ざりしに。今時の者の。心安く無生智などを。證と申 |
Z14_0264B06: | す義は。驚き入りしことに候。但し今談に。書付らる |
Z14_0264B07: | ゝ趣を申す分は。無學の者などの。聞とり法門にも。 |
Z14_0264B08: | なるべきかなり。然れども。とくと無生の理を學知す |
Z14_0264B09: | ることは。宿學にても。容易にはなり難し。況やその |
Z14_0264B10: | 修證の。及びなきは。人々存知の通りなり。さてこそ |
Z14_0264B11: | 台家。中古の碩德達も。多は淨土門に。趣き玉ひぬれ。 |
Z14_0264B12: | など根を以て敎を驗して。契ふ者を行ひ玉はざりし |
Z14_0264B13: | や。 |
Z14_0264B14: | 事の念佛を申す○沙汰はせねども。淨家にて。無生 |
Z14_0264B15: | を修しは。致さねども。沙汰をば。久しく仕るなり。往 |
Z14_0264B16: | 生論註云。夫法性淸淨。畢竟無生。言レ生者。是得生者 |
Z14_0264B17: | 之情耳等と。記釋。問。若約レ佛爲三全無二生義一。若言レ無 |