浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0262A01: | 若乃伎倆惟一。而欲二衆疾普收一。吾知二其傷害多一矣。況 |
Z14_0262A02: | 彼所有。一伎倆者。尙猶未レ精也哉と。これを喩るに。 |
Z14_0262A03: | 天台などは。兼療者の如く。四明は。專治の者の如し。 |
Z14_0262A04: | 談義の如きに至ては。蓋し一伎倆の。普く收めむと欲 |
Z14_0262A05: | する者に似たり。嗚呼。 |
Z14_0262A06: | 此安心に○あることなり。 若し爾ば。上の安心決 |
Z14_0262A07: | 定。此外にはなしと云るゝは。虛なりや。 |
Z14_0262A08: | 然れば此意を知て○只一時なり。此意を知らねば。 |
Z14_0262A09: | 論ずるに足らず。若し知るとなれば。容易に非ざるこ |
Z14_0262A10: | と。前に說くが如し。さて淨土或問云。問曰。圓觀之 |
Z14_0262A11: | 修。惟心之念。似二乎上器之行門一。倘根器之不レ對。則功 |
Z14_0262A12: | 行之難レ成。今吾自揣二其根一。惟在二專持名號一。如何。答曰。 |
Z14_0262A13: | 善哉善哉。汝知レ量矣。觀二汝之言一。正合二善導。專修無間 |
Z14_0262A14: | 之說一矣。專修者。謂衆生障重。境細心麁。識颺神飛。觀 |
Z14_0262A15: | 難二成就一。是以大聖悲憐。直勸二專稱名號一。正由二稱名易一。 |
Z14_0262A16: | 故相續卽生。若能念々相續。十卽十生。百卽百生。乃至 |
Z14_0262A17: | 善導和上者。天竺傳中。稱爲二彌陀化身一也と。云云此は |
Z14_0262B01: | これ。或問の宗骨にして。天如の本懷なり。已に宗說 |
Z14_0262B02: | 俱通の。大禪師すら。尙かくの如し。今時の悠々。寧ろ |
Z14_0262B03: | 賢を見て齊しきことを。冀はざらんや。 さてこの |
Z14_0262B04: | 談。大方は。よさゝうなれども。下の天台の御釋を。心 |
Z14_0262B05: | 得損じられしより見れば。しかとは受とられず。 |
Z14_0262B06: | 因て天台○生ずる時と釋し玉へり。天台の御釋は。 |
Z14_0262B07: | もと曇鸞菩薩の。略論安樂淨土義に出たり。されば天 |
Z14_0262B08: | 台。道綽等の。安樂のことをの玉ふには。皆この義に |
Z14_0262B09: | 依り玉へり。然るに中華には。安樂義は逸し。十疑論 |
Z14_0262B10: | は殘りにければ。趙宋以來の諸師。みな此文を見て。 |
Z14_0262B11: | 天台の義かと思へり。況や談義をや。いま根本の。安 |
Z14_0262B12: | 樂義を引て。其意を述ん。彼云。譬如二臈印印レ泥。印壞 |
Z14_0262B13: | 文成一。此命斷時。卽是生二安樂一時と。命斷時とは。則ち |
Z14_0262B14: | 往生論註の。在決定の心なり。この心は。無間心。無後 |
Z14_0262B15: | 心なり。無後心とは。餘念なきを云。故に其心決定せ |
Z14_0262B16: | り。されば十疑の。在定之心とは。卽ち論註の在決定 |
Z14_0262B17: | の心なり。動念とは。卽ち安樂義の。命斷の時にて。十 |