浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0261A01: | 專勸二婬酒食肉一。適守二律儀一者。名二雜行人一。仗二彌陀本願一 |
Z14_0261A02: | 者。勿上レ恐二造惡一と。云云是なり。 |
Z14_0261A03: | 卽心念佛の申し樣は段々あることなり。前には。卽 |
Z14_0261A04: | 心念佛と云は。淨土も彌陀も。我心を不レ離と照して。 |
Z14_0261A05: | 念佛申すことなり。此の外にはなしと云れ。此には |
Z14_0261A06: | 又。段々あると云る。さて〱前後相違して。迷惑い |
Z14_0261A07: | たし候。 |
Z14_0261A08: | 藕益大師は○にてもなきなり。なる程此處は。台家の |
Z14_0261A09: | 正行なれば。大事なれども。地體。一心三觀と云こと。 |
Z14_0261A10: | 甚だ易事に非ず。たとひよく〱。心がけたりとも。 |
Z14_0261A11: | なるまじき人多からん。況や功德成就のことなどは。 |
Z14_0261A12: | 一向に思ひ絕へたり。それ故。台家の古德達も。專ら |
Z14_0261A13: | 稱名を以て。自行化他。し玉ひぬらん。 |
Z14_0261A14: | かやうに思ふべし其思ひやうは。この云ひ分。例の |
Z14_0261A15: | べた付。 |
Z14_0261A16: | 我心が法界なり○思ふべし。 能念所念。卽空法界。 |
Z14_0261A17: | 三千具足。三諦圓融。などのありさまは。前に申す通 |
Z14_0261B01: | り。三大五小部など。とくと體達せし。上にてなけれ |
Z14_0261B02: | ば。よく思はれぬなり。台家の宿學。なを迷はるべし。 |
Z14_0261B03: | 況や無智の世俗をや。何とて容易に思はれん。若し容 |
Z14_0261B04: | 易に思はれば。など慧心等は。それを閣き玉へるや。 |
Z14_0261B05: | 三諦の理の○明らかになるべし。彌陀は。遍く融じ |
Z14_0261B06: | 玉ふ故。衆生の心內なることを。悟り玉へども。衆生 |
Z14_0261B07: | は。自ら局する故。彌陀の心內なるに。迷ふを以て。妙 |
Z14_0261B08: | 觀は。たゞ上根上智に就て。論ずることなり。それに。 |
Z14_0261B09: | 愚夫愚婦を勸めて。とかく〱と。强らるれど。何と |
Z14_0261B10: | て。左樣の高上なる。不相應の義が。思はるべき。 |
Z14_0261B11: | 此分は學問せぬ人も○なきことなり。 上の分にて |
Z14_0261B12: | すら。なを覺へ難く。心得難し。況や前々申す如く。學 |
Z14_0261B13: | 問せぬ人の。及び難き觀行なれば。元より不可不知の |
Z14_0261B14: | 誡めあるに。猶かく非器の者に。與へらる。藕益云。善 |
Z14_0261B15: | 知識者。其猶二良醫一乎。世有下良醫。能兼療二諸病一者上。亦 |
Z14_0261B16: | 有下良醫。能專治二一病一者上。彼兼療者。則應レ病而與レ藥。 |
Z14_0261B17: | 彼專治者。則非二其病一不レ醫。故皆能壽レ夭。而生レ死也。 |