浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0256A01: | り。氣を盡されて。卽心の義理を云れ。或は其器にあ |
Z14_0256A02: | らぬことを。歎き玉ふは。みな無益なるべし。然れば |
Z14_0256A03: | 左樣の。ざつとしたることにて。知るとは申されね |
Z14_0256A04: | ば。これ則ち。卽心觀佛の義理。いかにも深く。此外に在 |
Z14_0256A05: | ることなり。故四明云。禀二斯宗一者。若聞若思。不レ離二三 |
Z14_0256A06: | 觀一と。又云。大師。但於二首題一。示二圓三觀一。令下將二此觀一。觀中 |
Z14_0256A07: | 十六境上と。又云。不レ照二三諦一。豈名二妙觀一と。又云。故知 |
Z14_0256A08: | 作是。一心修者。乃不思議三觀。十六觀之總體。一經之 |
Z14_0256A09: | 妙宗。文出二此中一。義徧二初後一。是故行者。當下用二此意一。修中 |
Z14_0256A10: | 淨土因上。不レ可レ不レ知と。故に纔かに知るといへば。は |
Z14_0256A11: | や不思議の三觀なり。されば。いかに此三觀を。心安 |
Z14_0256A12: | く勤めむとても。むづかしきことは。いつもむづかし |
Z14_0256A13: | きなり。其上。不可不知の。御制誡あるなれば。謹むで |
Z14_0256A14: | 大切に敎ゆべし。かろ〲しく。修行することには非 |
Z14_0256A15: | ず。 |
Z14_0256A16: | かく云分は○難きこともなければ。右申す通り。知 |
Z14_0256A17: | ると云ことが。至極むづかしく。殊の外。入りくみし |
Z14_0256B01: | ことなれば。耆年宿學と雖も。甚だ合點し難からん。 |
Z14_0256B02: | 況や愚癡無智の輩をや。 |
Z14_0256B03: | いかなる人も合點ゆくべきことなり。 左樣にはあ |
Z14_0256B04: | るまじ。他は姑く置く。堂公の。一生不合點なる。談義 |
Z14_0256B05: | 主の。勤め得玉はぬにて。よく知られよ。 さて卽心 |
Z14_0256B06: | 觀佛。成就の人を尋ぬるに。隋唐以來は。たゞ天台大 |
Z14_0256B07: | 師一人なり。なれば修觀の難行にて。功德の成就し難 |
Z14_0256B08: | きこと。これを以て鑑とすべし。それ故。四明などの |
Z14_0256B09: | 御意は。卽心の正行は。上根上智の者。合點してこれ |
Z14_0256B10: | を修す。下根下智は。たゞ經の力用を。得ることなれ |
Z14_0256B11: | ば。今論二妙觀一。是經本宗。須下就二上根一。克論中正行上。若論二 |
Z14_0256B12: | 此經力用一。則何機不レ攝。何行不レ收との玉へり。雲棲な |
Z14_0256B13: | どの御釋も。理の一心は。全く上智に。歸すとこそ見 |
Z14_0256B14: | へたれ。而るに今。理觀觀心を。ひたものとり下して。 |
Z14_0256B15: | 心安く云るゝこと。殆ど四明などの。御意に背ける。 |
Z14_0256B16: | 非法の至りかと存候。 |
Z14_0256B17: | 右云所は○云ものなり。 右云所が。取要ならば。こ |