浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0249A01: | 明名號を。稱すべしとの玉ふ。況や合點のゆかぬ者 |
Z14_0249A02: | は。左樣の功德。あるべき樣は。なきことなり。此經 |
Z14_0249A03: | 明レ觀故說レ得レ生と。云云それ故當今は。僧俗ともに。皆 |
Z14_0249A04: | その疑ひあるべきは。道理至極のことに候。 |
Z14_0249A05: | 合點のゆかぬことも○退屈すべからず。 久修の談 |
Z14_0249A06: | 義主も。勤め得られず。學習の堂公も。一生合點なし。 |
Z14_0249A07: | 況や苦樂逆順。公私幹辨。迎賓待客。いそがはしきこ |
Z14_0249A08: | と。箭に似たる世俗をや。何とて左樣の。むづかしき |
Z14_0249A09: | 觀法が。なり申すべき。其上。度々聞けば。くどしとて |
Z14_0249A10: | いやがる。日本人をや。此土根別。聞重則慢。退屈せい |
Z14_0249A11: | で叶ふまじ。 |
Z14_0249A12: | 其上又○發することもあるべし。 この義殊勝なれ |
Z14_0249A13: | ども。五濁惡世。日を逐て爾り。因て安樂集には。若 |
Z14_0249A14: | 論二起惡造罪一。何異二暴風駛雨一といへり。唐の時已に如レ |
Z14_0249A15: | 此。況や時節。漸々に下衰せるをや。故に宋の時に及 |
Z14_0249A16: | むでは。利智精進なる高僧すら。觀心理觀。唯上根達レ |
Z14_0249A17: | 理者可レ修と。敎へ玉ふ。それゆへ。寳雲の通公なども。 |
Z14_0249B01: | 事相を勸められしならん。但し四明は。且く經の本宗 |
Z14_0249B02: | に依て。理觀に結緣せしむる方便を垂れ玉ひて。人之 |
Z14_0249B03: | 根性。皆由二宿熏一等との玉ふ。豈にたふとからずや。然 |
Z14_0249B04: | れども。時節因緣にて。善少く惡多きは。人力の及ぶ |
Z14_0249B05: | 所に非ざれば。己他ともに。宿習も希ならん。故に藕 |
Z14_0249B06: | 益大師は。萬中無一との玉へり。すべて談義などに |
Z14_0249B07: | は。高き理觀も。心安くなる樣に云るれど。左樣では |
Z14_0249B08: | なし。實には名字にも至らぬ。あら凡夫などが。我執 |
Z14_0249B09: | 離れがたくて。むさと理觀を勸むるは。多くは口便說 |
Z14_0249B10: | 空。行在有中の過に。落ち入るべし。然れば何とぞ。爲 |
Z14_0249B11: | 人悉檀を。心にかけて。修行の方は。稱名を勸め。學問 |
Z14_0249B12: | の方は。敎觀を精研せられば。めでたき人天の模範 |
Z14_0249B13: | にて。所謂る大法師なるべし。されば禪門の大老は。 |
Z14_0249B14: | 志在二禪宗一。行在二淨土一と示し玉ふ。これあり難き例ぞ |
Z14_0249B15: | かし。故に先づ自位如何と顧みて。其後各々。有緣の |
Z14_0249B16: | 法に依るを。如法の修行と。申すべきなり。 |
Z14_0249B17: | 天台宗の念佛○喜ぶことあるべし。此段は。谷響の |