浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0248A01: | との玉へり。なれば因は定善に非ざれども。二大士の |
Z14_0248A02: | 實相を說き玉ふに。何の怪むことかこれ有ん。各々偏 |
Z14_0248A03: | 黨を離れて。平心に經文を。拜見すべきなり。然るに |
Z14_0248A04: | 二百題云。然不レ可レ遮下一類人。以二散心一除中重罪上也。宿 |
Z14_0248A05: | 世不レ修レ觀者。可レ有レ之也。觀經疏鈔。依二經本宗一。專論二 |
Z14_0248A06: | 妙觀一也と。今談と相違せり。但し論義本と。談義本と |
Z14_0248A07: | にて。其安心が。かはり候や。承りたし。さて又旁觀 |
Z14_0248A08: | には。一聲の念佛に。八十億劫の。生死の重罪を滅す |
Z14_0248A09: | と說き玉へば。事の念佛の大功德。何ぞ疑ふべきやと |
Z14_0248A10: | あり。これ亦大に相違す。何れか實語ならん。聽聞の |
Z14_0248A11: | 衆中。殊の外迷惑に及ぶべきなり。さて此れ程難レ有 |
Z14_0248A12: | 等の十二字は。例のべた付。 |
Z14_0248A13: | 此れ卽ち卽心念佛○大功德あり。然らば旁觀に。事 |
Z14_0248A14: | の念佛の大功德。何ぞ疑ふべきとあるは。妄語にて。 |
Z14_0248A15: | 疑ふべく候や。 |
Z14_0248A16: | 淨土の三部經○旨を明さず。大經には。觀心を明さ |
Z14_0248A17: | ゞる由。承たまはる。但し阿彌陀經を。左の玉ひては。 |
Z14_0248B01: | 淨土宗は格別。台家には。不相應の至り。孤山と同見 |
Z14_0248B02: | になりて。淨覺。足菴。石芝。雲棲。藕益などの。所破に |
Z14_0248B03: | 當られ候。且く藕益大師は。若執二持名號一。未レ斷二見思一 |
Z14_0248B04: | 者。隨二其或散或定一。自於二同居土中一。分爲二三輩九品一と |
Z14_0248B05: | 釋して。卽心觀佛をも。明すとの玉ふ御經を。何とて |
Z14_0248B06: | 唯だ散善に。屬せらるゝや。不審なり。 |
Z14_0248B07: | 觀經ばかり○卽心念佛なり。 二百題には。若依二力 |
Z14_0248B08: | 用一者。五逆十惡人。但依二臨終十念一。往生明。四明意。 |
Z14_0248B09: | 非下但約二宿世修觀一論上レ之。可レ知と云ひ。旁觀には。一聲 |
Z14_0248B10: | の念佛に。重罪を滅す。末代の劣機。誰かこれを。勤め |
Z14_0248B11: | ざらんとあり。さて〱其言の。ほこたてにして。其 |
Z14_0248B12: | 心の。つねなきことかな。 |
Z14_0248B13: | 但し卽心念佛○あるべきことなれども。 閑かに山 |
Z14_0248B14: | 林に住し。慧解も明了にて。卽心觀佛を。能く合點し |
Z14_0248B15: | 玉へる。慧心。顯眞すら。事理業因。其行維多。利智精 |
Z14_0248B16: | 進之人。未レ爲レ難。如レ予頑魯之者。豈敢矣と示し。時過 |
Z14_0248B17: | ぎたる。智慧禪定を修せんよりも。利益現在なる。光 |