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Z1430 即心念仏弾妄録細評 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0228A01: 前。 此等の法を以て○玉ふと見えたり。往生要
Z14_0228A02: 集の。本意は示さずして。往生要集の。末計りを傳敎
Z14_0228A03: 大師。示し玉ふべき樣は。なきことなり。傳敎大師が。
Z14_0228A04: 文盲なる大師ならば。それは格別。一處もなきは何
Z14_0228A05: としたることぞや。此れは。彼の傳を著はせる人に。
Z14_0228A06: 尋ねられよ。
Z14_0228A07: 彈曰。傳敎。慈覺○重重辨ぜしことなり。此段。譯も
Z14_0228A08: なく。つまらず。文盲なる。云分ともなり。先づ眞盛上
Z14_0228A09: 人のことは。眞盛上人が。眞盛上人でなくば。それは
Z14_0228A10: 格別のことと。云置し通り。上人。若し彼の人の如く。
Z14_0228A11: 卽心念佛の勸めの。ならぬ人ならば。彼の人などの如
Z14_0228A12: く。何の用にも立ず。信仰するに足らず。依憑するに
Z14_0228A13: 足らざることなりと。此方には存ずるなり。何とて。
Z14_0228A14: 天台の正意を得ぬ。眞盛上人を。彼の人は。方人にせ
Z14_0228A15: らるゝや。文盲なることなり。然るに眞盛上人は。傳
Z14_0228A16: 論に書し通り。信願深く。德義厚く。博學にて。天台宗
Z14_0228A17: なるからは。卽心念佛の自行。決定なるべし。因て或
Z14_0228B01: 問に。書し通り。眞盛上人の念佛は。隨他意の邊にて。
Z14_0228B02: 至極愚癡の輩らに。事の念佛を。勸め玉ふことあるべ
Z14_0228B03: し。上人の本意。自行の勤めは。決定して。卽心念佛な
Z14_0228B04: るべしと。此方には存するなり。我たゞ稱名念佛を
Z14_0228B05: ○よく知て。眞盛上人妄傳を知りは。し玉ふまじ。其
Z14_0228B06: 弘め玉ひたる處々を分明に承りたし。 せひでかな
Z14_0228B07: はぬ。本意穿鑿をさへ。いやがる人が。眞盛上人の。卽
Z14_0228B08: 心念佛の弘め處を。聞きたがらるゝは。何ごとぞや。
Z14_0228B09: 其處を出すことは決定してなるまじ。 加樣な文盲
Z14_0228B10: なことを。くどく。あらゝかに。能く云人なり。文盲な
Z14_0228B11: ることに非ずや。但し卽心念佛を○なしや如何。前
Z14_0228B12: に云通り。傳論に。前後の云分わかる。後をすてゝ。前
Z14_0228B13: 計りを。云るゝなり。墮負ゆへのことなり。 此れぞ
Z14_0228B14: 安樂院○彼の人の類ひなるべし。 先德の往生要集
Z14_0228B15: の意を。ろくに合點もせず。妄傳に攀附して。譯もな
Z14_0228B16: きことを云る。四明先師の○妄言ぞや。くどし。
Z14_0228B17: 後に出さるゝ○せざらんや。作智信女への示し。持

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