浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z14_0227A01: | 籍一。則豈不レ欲下念佛據二於心性一。持律依中於佛制上乎と。云 |
Z14_0227A02: | るなり。此意を。隱されたり。墮負ゆへ。おふちやく |
Z14_0227A03: | を。せらるゝなり。さて前の云分も。此方の意を。得合 |
Z14_0227A04: | 點せられぬなり。凡そ其所レ示。淨土之法。專爲二愚士庸 |
Z14_0227A05: | 夫一。而無レ有二理持妙觀之說一。其最可レ疑者。示二飛鳥井公一 |
Z14_0227A06: | 法語。恐非二上人之語一と云へる。其最もと云ふ最は。 |
Z14_0227A07: | いつちなり。飛鳥井公に示す法語が。いつち疑ふべき |
Z14_0227A08: | ものと云ば。凡そ其所レ示と云も。疑はしきと云意を |
Z14_0227A09: | 顯はしたり。人の書たるものを。得合點せずして。譯 |
Z14_0227A10: | もなき。難をせらる。四明尊者○知二慚愧一否。先年 |
Z14_0227A11: | の往復に。四明の破し口の言ばを。甚だ多く出さるゝ |
Z14_0227A12: | はまだもなり。此度も。彼の破し言ばを。多く出さる |
Z14_0227A13: | ゝは。十義書ならでは。知らぬ人の樣に聞へてあさま |
Z14_0227A14: | し。此もかの傳記には全く見えぬこと。傳記に見 |
Z14_0227A15: | えぬは。此方に知らぬこと。今辨論する所は○にて |
Z14_0227A16: | はなし。前に見えたり。くどし。理觀の卽心念佛 |
Z14_0227A17: | が○合點のことなり。合點しても。得弘められねば。 |
Z14_0227B01: | 其實は。不合點と。見ゆるなり。 此方は從來○妙觀 |
Z14_0227B02: | を勸め。此れは前にて云通り。かたはら痛きことな |
Z14_0227B03: | り。此方面目なく思ひしことは少しもなし なけ |
Z14_0227B04: | れば。一段のこと。若しそれが。眞實ならば。談義本 |
Z14_0227B05: | の。天台宗になりたる甲斐は。なきなりと云が。大い |
Z14_0227B06: | にあたる筈にてはなきなり。此れが甚だあたりたる |
Z14_0227B07: | は。いなことなり。能く能く心の底を。さがして見ら |
Z14_0227B08: | れよ。辨僞に天台宗祖の十疑論○勸め玉ひ。前に。 |
Z14_0227B09: | ひつしりと。十疑論に相違することを。示したり。心 |
Z14_0227B10: | 底の迷惑。大方なるまじと思はる。面目なさとは○ |
Z14_0227B11: | 省みられよ。 近世。眞正の志しある人。先師などを |
Z14_0227B12: | 始め。自他宗共に。尼入道を集め。念佛講を結んで。談 |
Z14_0227B13: | 義を說き。淨土宗の。談義僧の。下役の樣なることを |
Z14_0227B14: | 勤むる人は。なきなり。此方には。左樣の心入れを。欽 |
Z14_0227B15: | むゆへ。面目ごとの省みは。入らぬなり。 正意穿鑿 |
Z14_0227B16: | をして。くどし。慧心の僧都は事の稱名念佛を行 |
Z14_0227B17: | ずとの玉へり。 文盲ゆへ。妄傳を信ぜらるゝなり。 |