浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0226A01: | 得信ぜざる人は。不レ可三與語二敎觀一なり。其上。彼 |
Z14_0226A02: | の文は。必定僞作と思はる。慧心の先德の。慥か |
Z14_0226A03: | なる撰述の。文體に違ひ。且つ又道理も宜しから |
Z14_0226A04: | ざること多し。云云 |
Z14_0226A05: | 覺超は又。慈慧大師の高第にして。慧心の先德に。兄 |
Z14_0226A06: | とし事へ玉ふ。顯密の碩德なり。何ぞ慈慧。慧心の心 |
Z14_0226A07: | に昩ふして。事を行ずるか。理を行ずやと。問ひ玉ふ |
Z14_0226A08: | べきや。決定して。なき筈のことなり。 此は例の餘 |
Z14_0226A09: | 所ごとを云て。繪詞傳を。出さるゝゆへ。繪詞傳の。 |
Z14_0226A10: | 噂さをするが。何ぞ餘所ごとならん。一休物語など |
Z14_0226A11: | の。噂さをせば。餘所ごとなるべし。 慧心の問答の |
Z14_0226A12: | ことを。前に云通り。初めは。決定せざりしなり。慥 |
Z14_0226A13: | かなる書の證文を引て云るゝならば。さらば又。繪詞 |
Z14_0226A14: | 傳の外に。慥かなる出處ありや。承りたし。 法然上 |
Z14_0226A15: | 人の道德を顯さんとて。 此ことは。非摘欺に。委し |
Z14_0226A16: | く書き置けり。 |
Z14_0226A17: | 彈曰。此段も亦あて推にして○證文もあることなり |
Z14_0226B01: | や。 此段。亦犬の尾もあり。譯の聞えぬことどもな |
Z14_0226B02: | り。彼の上人の傳とは○妄言なり。此段は。此方 |
Z14_0226B03: | の云處を。得合點せずして。云るゝゆへ。會通するに。 |
Z14_0226B04: | 及ばぬことなり。さて其證據に○亦云たきなり。 |
Z14_0226B05: | 此段。無理なる論なり。先づ自分の作の。傳論を出す |
Z14_0226B06: | ことを。をかしがらるゝは。聞えぬことなり。此を尤 |
Z14_0226B07: | められば。或問に。談義本に記すが如し。補助記に出 |
Z14_0226B08: | すが如しなど云を。何とて尤められぬや。此方は。傳 |
Z14_0226B09: | 論を信ぜよと。云ことには非ず。傳論に。記し置ける |
Z14_0226B10: | 意を。出したるなり。加樣のことは。何ほども。あるこ |
Z14_0226B11: | となるに。此れを疑はるゝは。文盲なることなり。 |
Z14_0226B12: | 此論は○此度云るゝとは大に相違す。彼の人は。加 |
Z14_0226B13: | 樣な。無理妄難を。能くする人なり。傳論に。前の云分 |
Z14_0226B14: | と奧の云分とが有レ之に。奧を隱して。前ばかりを擧 |
Z14_0226B15: | て。相違と云る。加樣なるが。自在坊風と云ものなり。 |
Z14_0226B16: | 能く合點して。重ねて譯もなき。自在坊風を。云るゝ |
Z14_0226B17: | ことなかれ。奧の云分と云は。上人旣宗二智者一。博涉二群 |