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Z1430 即心念仏弾妄録細評 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0216A01: ずとも。合點すべければ。再び辨ぜず。其內。談義本
Z14_0216A02: の。初座を難じたるものとのこと。二座已下を見ず。
Z14_0216A03: 初座ばかり。難ぜらるゝは。無理妄難なり。また明文
Z14_0216A04: を出すこと。決してならぬとのこと。或問にも出し
Z14_0216A05: 置き。此度。略箴にも出したり。
Z14_0216A06: 彈曰。此段の初に○早く懺悔せられよ。此段は。略
Z14_0216A07: 箴に辨ずるが如し。我書きかへたりとは。曾て云ず
Z14_0216A08: 觀の字筆誤なりと心もなき筆に誤りをにじり付らる
Z14_0216A09: ゝは毛錐子が身になりては。此れは談義本や。或問
Z14_0216A10: を見ぬ人の。云樣なることなり。兩處に。明かに。書き
Z14_0216A11: 付さすと。書き置けり。我書きたるには。非ざるなり。
Z14_0216A12: ちとこばして。勢ひかゝつて。書れたることが。すつ
Z14_0216A13: かり。違ふたことなるほどに。はりあひがぬけて。面
Z14_0216A14: 目なかるべし。 次に卽心念佛は○卽心念佛と云べ
Z14_0216A15: きや。此段。亦犬の尾なり。世俗が。付た癖は。なを
Z14_0216A16: らぬものと云が。彼人にてみれば。成程。左樣なり。
Z14_0216A17: 之を見られざるや否や。見たればこそ。段々難じた
Z14_0216B01: れ。次下に云るゝことを。此で。自在坊風の出る
Z14_0216B02: は。聞へたり。此れは。此方より。云たることを。受ら
Z14_0216B03: るゝゆへなり。意は。とかく。合點せられぬゆへ。前
Z14_0216B04: 方。段々云そこなはれたり。
Z14_0216B05: 彈曰。談義本に四明は○豈聞えぬことならずや。此
Z14_0216B06: 段は。すり違ひたることどもなり。此方の云處を。一
Z14_0216B07: 圓。得合點せられぬゆへなり。此れほどのことが。合
Z14_0216B08: 點のゆかぬと云ことは。あるまじければ。すり違ひた
Z14_0216B09: ることなりとも云て。返答したる分にして。利名を失
Z14_0216B10: はぬやうにと。思はるゝゆへなるべし。まづ珍重な
Z14_0216B11: り。譯あることなりと。云置きしを。僉議をつめず。
Z14_0216B12: はやき珍重がりなり。 此題號に彼人に○顛倒の妄
Z14_0216B13: 義なり。此れより下。文盲なることどもなり。示
Z14_0216B14: とか。示此とか。あらはとのこと。示人と云言
Z14_0216B15: は。前後の書樣にて。一切にわたることあり。亦一人。
Z14_0216B16: 一人に。かぎることもあるなり。たとへば。謝人恩愛
Z14_0216B17: の。謝人苦勞のと云。人の字は。一切にわたるに非

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