浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0214A01: | を。のべらるゝにて。知れたることなり。高德の四明 |
Z14_0214A02: | 尊者なれば。事相の稱名念佛抔は。意にも。詞にも掛 |
Z14_0214A03: | け玉ふまじきことと。思はるゝにと云れるば。事の念 |
Z14_0214A04: | 佛を。居士。深法門とは。決して云まじきことなり。然 |
Z14_0214A05: | れば。彼人此の書樣は。自言相違もあるなり。再び |
Z14_0214A06: | 屈起して。 地に墜ちたる敎へを。再び振起したる |
Z14_0214A07: | を。屈起と云こと。聞えまじきことなり。屈起の二字。 |
Z14_0214A08: | 漢書に得三屈起在二此位一者也とあり。師古註曰。屈起。 |
Z14_0214A09: | 特起也とあれば。振起するを。屈起とは云れまじ。文 |
Z14_0214A10: | 盲に聞ゆるなり。去れども。强記の人の書れたること |
Z14_0214A11: | なれば。何ぞに。振起など云てよき處を。屈起とかき |
Z14_0214A12: | たる處。あるなるべし。其處。承りたし。疏の文と符 |
Z14_0214A13: | 合して。大ひに背けるを。符合と云る。かくの如 |
Z14_0214A14: | く見てこそ。此れより下。心の瞋りより。譯もなき |
Z14_0214A15: | ことどもを云る。不レ及レ辨。其內。此見性成佛を以て。 |
Z14_0214A16: | 萬人を化すと云るゝは。前に云し通り。ちと無理な |
Z14_0214A17: | り。牽合附會の妄說とのこと。四明の文を引て。四 |
Z14_0214B01: | 明の意を述るを。牽合附會と云るゝは。何ごとぞや。 |
Z14_0214B02: | 漫指二餘義一とは。曾て云れぬことなり。此れを引かる |
Z14_0214B03: | ゝこそ。遮二掩過非一なれ。 |
Z14_0214B04: | 彈曰。辨僞に境觀要門の○重て辨斥すべし。此三紙 |
Z14_0214B05: | 計り。さても〱。妄彈なるかな。いかにこまりたり |
Z14_0214B06: | とて。加樣のことは。云れまじきことなり。眞實爲法 |
Z14_0214B07: | の志は。塵ほども。なきゆへなるべし。少しもなし。 |
Z14_0214B08: | 大ひに。指し合へるものを。反て其方に卽心念佛を |
Z14_0214B09: | 稱念として念佛申す〱と云るゝ大指し合ひなり。 |
Z14_0214B10: | 此方は。卽心念佛の言は。觀。稱に通ずと許すゆへ。少 |
Z14_0214B11: | しも指し合ぬなり。彼人は。卽心念佛の言ばは。觀佛 |
Z14_0214B12: | に局ると。思ひこんで。をらるゝゆへ。加樣のことを |
Z14_0214B13: | 云ると。見へたり。辨內外辨の下○見られたること |
Z14_0214B14: | はなしや。此れは。此方に。自分の證據に。引れずと |
Z14_0214B15: | 云に。自分の證據と云て。出さるれども。自分の證據 |
Z14_0214B16: | には。非ざるなり。此れは。此方に。讀敎記。境觀要門 |
Z14_0214B17: | を引くゆへ。それに付て。讀敎記や。境觀要門を。妄料 |