浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0212A01: | は。攝取の言は。觀經に分明なるゆへなり。因て此 |
Z14_0212A02: | 第十八○かくの如くなり。此又。譯が聞へず。經語 |
Z14_0212A03: | にありなしのことを。論ずるに。疏家の語を。出さる |
Z14_0212A04: | ゝは。つまりざかなと。聞ゆるなり。文の出處の論な |
Z14_0212A05: | れば。義の僉議の入ことにてはなきなり。譯の立ぬこ |
Z14_0212A06: | とを。云人かな。四明尊者も○との玉へり。此は。 |
Z14_0212A07: | 前へに難ずるにて。知れたることなり。自在坊風な |
Z14_0212A08: | らずや。義理を知らひで。口まねをせらるゝゆへ。人 |
Z14_0212A09: | が大ひに笑ふなり。 次に捨此報身等の言も○云も |
Z14_0212A10: | のなれ。此八行ばかり。餘り譯もなき云分なれば。略 |
Z14_0212A11: | して難ぜず。 次に又稱彼佛號の言は○義に昩きな |
Z14_0212A12: | り。此は。前に難ずる處にて知れたり。彼人。所觀の |
Z14_0212A13: | 境と云ことばかりを知て。下品下生の當人の。一心三 |
Z14_0212A14: | 觀の定心にて。稱名する筋を。忘却せられたるゆへ |
Z14_0212A15: | か。天台。四明の御釋に。大ひに違背するなり。度々。 |
Z14_0212A16: | 妙宗の講釋をせられ。此方よりも。書き示したるに。 |
Z14_0212A17: | 加樣に云るゝは。墮負の云紛らかしなること。決定な |
Z14_0212B01: | り。明々白々たり。明白ならぬこと。前に難ずる |
Z14_0212B02: | が如し。事の口稱念佛をも捨ずして。卽心念佛は。 |
Z14_0212B03: | 事の口稱念佛を。捨ると思はるゝや。一念本融。順性 |
Z14_0212B04: | 而修。修彼佛慈の。圓理圓談の。勸めを聞て。口稱念佛 |
Z14_0212B05: | するは。卽心念佛に非ずして。何なるべきや。分註四明 |
Z14_0212B06: | は理觀の一道を○不審なり。卽心念佛は。理觀の一 |
Z14_0212B07: | 道の外と。思はるゝや。理觀の外ならば。何ぞ理持と |
Z14_0212B08: | 名けん。又事相の一道を。卽心念佛に。捨るには非ざ |
Z14_0212B09: | るなり。別行疏の記の。理必具事の文。曾て會通得せ |
Z14_0212B10: | ずして。又譯もなきことを云る。又卽心念佛をと云る |
Z14_0212B11: | ゝより下。右の云分にて。難じやぶらるゝなり。片 |
Z14_0212B12: | 輪車と名け。噂さは。出さるれども。此方の難は。得會 |
Z14_0212B13: | せられず。相符極成の過になるや。四明の說に。 |
Z14_0212B14: | 事理あること。此方に許す處なるゆへ。相符の過と云 |
Z14_0212B15: | なり。融心解の文を引けども。會通は得せひで。譯も |
Z14_0212B16: | なきことを云る。 |
Z14_0212B17: | 彈曰。靑山居士○今煩はしく辨ずるに及ばず。此段。 |